美術品・楽器・高級家具と様々なジャンルからお問い合わせいただいた中の事例をご紹介いたします。
梱包での注意点・工夫・提案
ホームページより依頼された案件でモデルシップ1点を都内某所で現地梱包後、弊社のトラックに積み込み後、都内より離れた場所までの輸送でした。モデルシップのケースの大きさが約縦3400㎜×横600㎜×高さ1600㎜と細長く、ケースを支える足が4本しかないため、トラックの輸送時に足の部分が破損する恐れがありました。そのため、下見時にケースの大きさを採寸、ケースの足に負担がかからないように足を浮かせる設計で木製の治具を作製しました。
現地梱包に際し、モデルシップとそのケースの状態を確認したのち、ケースを治具に載せました。ガラスのフタが割れないように粘着力の弱いテープで補強して、エアキャップとラップで保護しました。また、ガラスのフタは固定されていないため、白バンドで固定しました。最後に、治具の足を安定させるためにPPバンド(黄色)で固定を行い、弊社のトラックに積み込みました。
トラックにモデルシップを積み込みと下ろしの際には、移動経路に養生シートを敷くなどして床の傷つき防止に努めました。トラックのゲートまでの道に段差があったため土台を作ることで平坦にして、移動の安全を確保しました。トラックでの固定の際にケースに負担がかからないように荷付けをしました。
全ての作業時に気になる箇所があれば、その都度手を止めてお客様に確認を取り、そのことを作業員に周知して丁寧かつ迅速に作業を行いました。
まとめ
モデルシップの梱包作業ということで、弊社では様々な緩衝材と治具を用いて作品へのストレスを最小限に抑え、安全に輸送出来るような包装設計をしました。また、移動の際の安全性やトラックの荷付けなどにも細心の注意を持って行いました。
今後もお客様の大切な品物を安全かつ確実を意識して梱包・輸送作業をしていきたいと思います。