包装設計における注意点・工夫・提案
まずケースを取り外し、モデルシップ自体の保護から始めました。細かなパーツが多く、特に細く長いパーツなどは輸送中の振動で折れてしまう可能性があるので薄葉紙で十分に保護しました。今回の模型は、土台と船がしっかり固定されていたので特に手を加える必要はありませんでした。
ケースを戻した後、全体をサンテックフォームで保護し紐でしばって土台とケースを固定しました。これによりケースが外れたり傷ついてしまうことを防ぎます。
本来であれば事前に下見をして準備をするのですが、今回は時間がなかった為お客様から頂いた寸法などの情報をもとに外箱(段ボール)を用意し現場に向かいました。不測の事態に備える為、資材等も多めに用意して行きました。
梱包したモデルシップと外箱の間に緩衝材としてサンテックフォームを段ボールに貼り付け、外箱のなかに入れたらキャップをしてバンドをかけたら梱包完了となります。モデルシップと外箱の間を確実に計算してサンテックフォームを調整し、ピッタリと納めることが出来ました。
今回のような模型や美術品などはその製品の形状などをしっかりと確認して作業にあたらないといけません。壊れやすい所がどこなのか、傷つく可能性はあるのかなど知識や過去の経験、場合によってはお客様とよく話し合い安全な梱包を心掛けています。