こんにちは。
業務部の小泉です。
本日は個人のお客様よりご依頼をいただいたヴィオラ輸送箱作製の事例をお話したいと思います。
娘がフランスのパリまで弦楽器のヴィオラを安全に送りたいのですが可能でしょうか?という内容となります。
通常ですと手荷物で運ぶ方が一番安く、ハードケースがあれば問題ないかもしれません。
しかし、安全というところが今回のポイントとなります。
海外に自分が持って行きたい荷物は手荷物で運ぶと空港で手荒に扱われるのが一般的です。
今回のお客様はその事を理解されているお客様で、大切なヴィオラが乱雑に扱われるのを懸念されていました。
荷扱いというのは国にもよりますし、荷扱いをしている人によっても扱いが変わってきます。
すなわちどのように荷物を扱われるのか分からないのが現状です。
少しでも安全に破損されないよう、荷物を海外に届けるのは非常に難しいことです。
私たちも梱包をするスペシャリストとして常にこの荷扱いについては考えさせられます。
どんなに頑丈に梱包しても荷扱い一つで破損させられる可能性は十分に考えられるからです。
しかし、限りなく破損させられる可能性を下げることができるのが梱包なのです。
商品や作品、荷物に対し、どの梱包が一番適しているかを考えるのが私たちの仕事であり、実現させることが私たち梱包のスペシャリストの役目なのです。
今回はプラダンを使用した梱包方法をご提案しました。
プラダンは強化段ボールや一般ダンボール(K6ABもしくはA)よりも強度もあり、耐水性に優れています。
そこで今回プラダンを採用しました。
ここまでは外観の梱包箱のお話となります。
一番重要なのは中身の内装材です。
内装材で梱包の全てが決まるといっても過言ではありません。
今回使用した内装材はウレタンECSというスポンジ材を使用しました。
衝撃に対する吸収性も優れている緩衝材の一つです。
ウレタンECSを手で加工し、内装を作製いたしました。
また、プラダンを使用しているため、何度でも使用することができるのも採用した要素の一つとなります。
このように梱包箱を製作し、安全に輸送できる可能性を限りなく高めることができるのです。
今回はヴィオラの梱包箱の事例をお話しましたが、他にも梱包箱を多数手がけていますので、お困りのことがございましたら、お気軽に美術品・楽器・高級家具物流(梱包・輸送・保管)com へお問い合わせ下さい。
最後までご閲覧ありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致します。